多職種意見交換会を開催しました(報告)

日時 平成28年3月15日(火)19:00~21:00
場所 沖縄県医師会館・3階ホール
参加人数 参加人数合計:84名
医師7名、歯科医師2名、看護師13名、薬剤師9名、保健師1名、栄養士2名
理学療法士1名、言語聴覚士1名、社会福祉士(MSW)11名、介護支援専門員17名
介護福祉士(介護職)3名、歯科衛生士2名、福祉用具専門相談員2名、医療事務3名
その他10名
症例検討会 「在宅医療が果たすべき役割と訪問診療の実際」
 喜納 美津男 先生(きなクリニック院長)

 今回は那覇市医師会(那覇市在宅ケア「顔合わせ会」)との合同開催というかたちで、定例の症例検討会・多職種意見交換会を開催いたしました。
 前半(症例検討会)は、那覇市医師会・地域医療担当理事でもあります喜納美津男先生(きなクリニック)より、標記のテーマで講義をいただきました。 
 これまでの在宅医療の変遷や将来的な統計をはじめ、病院側と在宅側での連携における課題、多職種協働の必要性など、長年在宅医療に携わる豊富な経験を踏まえての講義となりました。
 終盤には、実際に訪問診療の場面を動画で紹介下さり、気管カニューレや胃瘻交換の様子を丁寧な解説を交えがら訪問診療の実際をご教示いただきました。 参加された多職種の皆さんも、在宅医療現場の具体的なイメージを持つことができたのではないでしょうか。 
多職種意見交換会テーマ (講義)「認知症の基本的理解 ~アルツハイマー型認知症を中心に~ 」
(グループワーク)「行動心理徴候(BPSD)へのアプローチ」
 稲福 徹也 先生(稲福内科医院 院長)

 後半の多職種意見交換会では、浦添市認知症ネットワーク代表世話人も努めております稲福徹也先生(稲福内科医院)より認知症をテーマとした講義・グループワークを実施しました。
 認知症を患うご本人の世界観、家族との向き合い方、掛かりつけ医に期待される役割など、専門職各自に求められる認知症ケアに関する基本的な知識・技術を学ぶ講義となり、参加者の中には振り返りの機会としても有用であったとのご意見も聞かれました。
 中盤からは具体的な事例を元に多職種でのグループワーク実践となり、それぞれの専門職の立場・視点で様々な意見を出し合い、事例のテーマとなったBPSDへのアプローチ手法を導き出していきました。
 認知症に限らず、在宅医療を利用される患者(利用者)さんが、その人らしい暮らしを続けることができる社会を支える上で欠かすことのできないチームケア(多職種連携)について、ひとつの事例を通して再認識する機会となりました。

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意見交換会(20160315)

アンケートご意見①

アンケートご意見②

アンケート(自由意見)